ウリセンのススメ

ウリセンって知ってますか?いわば、男による男のための性サービスってことです。ゲイに興味のない方・18歳未満の人は退出ください。また、不利益をこうむっても当方は一切責任を負いません。

STD

性行為(Sexually)で病原体が運ばれて(Transmitted)人に感染して発生する病気(Disease)という意味でSTDと呼称されます。
1)AIDS(Acquired immune deficiency syndrome:後天性免疫不全症候群)
 いまだ確実な治療法がなく、セックスによるウイルス(HIV:human immunodeficiency virus、ヒト免疫不全ウイルス)の感染が前提となり、数年から十数年の潜伏期の後、症状が出ると高い確率で死に到る病気です。HIVウイルスが人間の抵抗力(免疫)を司るヘルパーT細胞というリンパ球に感染し、その機能を破壊、その結果その人の抵抗力がまったくなくなります。健康な人なら感染しても発病しないような弱い病原菌にでも、いとも簡単に感染、発病し、命を失うという致命的な病気です。いまや注意しないと、セックスも命がけということになりかねません。

標準治療:今のところ感染者に対する決定的な治療法はありません。

2)肝炎(Hepatitis)
 A、B、Cの3つの型が、今のところ同定されています。いずれも、性交渉で感染する可能性があります。このうちC型は、感染したら数年で肝炎、5〜15年で肝硬変へと移行します。最終的には、約30年後にかなりの確率で肝ガンが発生します。現在、性的に活動期の男女の50〜100人に1人程度は、C型肝炎ウイルスをもっているといわれています。

標準治療:インターフェロン-aの注射とリバビリン(内服液)を併用します。

3)クラミジア(Chlamydia)
 この病気の項目から以降は基本的には生命を脅かす疾患ではありません。クラミジアの感染の好発部位は頸管(子宮の入口)と卵管、卵管を通過して腹腔内です。頸管に感染すると水様性帯下(水っぽいおりもの)が出現します.この帯下が増量し続けることなく、自然消滅することが多いのですが、自然治癒はほとんどありません。卵管に持続感染するとそこに膿がたまり、卵管が閉塞し、卵が精子と出合えず不妊症の原因となります。またクラミジア感染により卵管内の卵を送り出す繊毛がかたなり、受精卵が子宮内へと移動できず、子宮外妊娠(卵管妊娠)の原因にもなります。卵管を経由して腹腔内にクラミジアが感染した場合、腹膜炎を生じます。
 したがって、症状は、感染部位によりまったく異なります。頸管クラミジア:水様性帯下、卵管クラミジア:軽度の腹痛、クラミジアによる骨盤腹膜炎:軽度の腹痛から大量の腹水を伴う腹痛、発熱(37〜39度)。症状が重篤でガン性腹膜炎と誤診される場合もあります。上腹部の感染では、胃のあたりが痛いため、内科を受診し、胃炎と誤診されることはしばしばあります。クラミジアが腹腔内のリンパの流れにのり、横隔膜下に膿瘍を形成した場合、右季肋部痛を生じます――このように腹腔内全域に炎症、膿瘍を形成し得るため、女性が腹痛を訴えた場合、クラミジアを念頭に置いて診療を受ける必要があります。

 検査:クラミジア抗原(病原体そのもの)と抗体を調べる検査があります。抗原は頸管しか調べられません。陽性であれば頸管にクラミジアが存在します。陰性の場合には、頸管には存在しませんが、卵管、腹腔内に病原体がいるか否かは判定できません。

 クラミジア抗体:クラミジア病原体に対する免疫反応として、リンパ球が産生する蛋白のことを抗体といいいます。血液中の抗体には、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類あり、このうち、IgGとIgAが臨床で使用使されます。IgGは抗原(クラミジア)侵入(感染)後1〜2カ月で産生され、数年〜10年以上産生され続けます。一方、IgAは感染後1カ月で産生され、数カ月で消失していきます。すなわち、IgGで過去の感染、IgAで最近の感染を調べることが可能となります。

 私の最近の診療経験からすると、20歳代の女性の10%以上が抗原陽性、30%以上がIgG、IgAいずれかの抗体陽性です。自然治癒が少ないことから、妊娠を希望する女性は少なくとも半年に1度はクラミジアの検査をうけたほうがよいでしょう。

標準治療:クラリス、クラリシッド、クラビット、を2〜4週間内服すれば100%治癒します。パートナーも2週間内服します。

4)コンジローマ(Condyloma)
 これはいぼの一種です。1mmくらいの大きさまでだと、多数のいぼができてもほとんど無症状です。2mm以上になると自覚します。放置すると陰部がいぼだらけになります。この原因のウイルスはヒトパピローマウイルス(HPV)で、子宮頸ガンの原因になるウイルスと同種のものです。HPVは20代後半の女性の5〜10人に1人は子宮頸部に感染していることから、普通に(コンドームを完全に装着しないで)セックスを行うと、かなりの確率でパートナーを介して感染する可能性があります。

標準治療:レーザーで蒸散、電気凝固、薬物焼灼、ポドフィリン塗布、冷凍療法が有効です。また、直接治療が不完全な場合、5-FU軟膏の塗布が有効な場合もあります。標準治療ではありませんが、アラセナ軟膏が有効な場合もあります。

5)ヘルペス(Herpes)
 セックスで感染するウイルス(ヘルペスウイルス2型)性疾患です。これは痛みを伴う潰瘍性のいぼで、痛みがあるため比較的早めに病院にいく場合が多くなります。完全治癒しますが、再発を繰り返す場合があるので注意して下さい。1回発病すると、疲労した時など抵抗力が低下した時に、感染しなくとも再発してしまうのです。

標準治療:ゾビラックス(5回/日)またはバルトレックス(3回/日)を1週間内服します。2〜3日で痛みが取れ、1週間で治癒します。

6)トリコモナス(Trichomonas)
 これは原虫です。感染経路はセックスによる感染です。性行による感染後、直後から3日以内に発病します。悪臭のある黄色、泡の混じったおりものが増量し、強いかゆみを伴う特徴があります。

標準治療:初回のみ膣洗浄します。フラジール膣坐薬および内服で3日間で治ります。毎日腟洗浄する必要はありません。

7)カンジダ(Candida)
 カンジダはカビの一種です。必ずしも性交とは関係ありません。いわゆる抵抗力の低下した状態、疲れた時、月経直後、かぜで抗生物質を服用した後、妊婦、糖尿病でも起こりやすい病気でもあります。カンジダがペニスに感染している男性との性交でももちろん感染します。その場合、性交直後から3日以内に発病します。

標準治療:抗真菌剤(エンペシド、フロリードは1錠/日、5〜7日、オキナゾ-ル1錠1回のみ)の軟膏、腟座薬で数日で治癒します。

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